2013年03月26日

ミュージカル撮影













結婚式の撮影を仕事の中心にしているぼくですが、生まれてはじめて写真を撮ってお金を貰った、つまり初めてプロカメラマンとしての仕事はミュージカルの舞台撮影でした。

それは13年前のこと。

もう何日も前から緊張して、当日はご飯を食べられなかったのを覚えています。


この週末1年ぶりの舞台撮影で東京へ行って来ました。
撮影させていただいたのは13年前記念すべき初仕事と同じ、ショーカンパニーの「天使の休日」というミュージカル。

何度も再演を重ね、公演のたびに撮影をさせていただいてきました。


何度撮影をしても本番前の緊張感は格別です。

シンと静まり返った客席、慌ただしい楽屋、会場前に行列を作り、扉が開くのを今か今かと待つ観客。

その場にいると、これから目の前で特別なことが起こるんだと実感させられます。

芝居の幕が上がり、キャスト全員の歌声が劇場に響く瞬間は鳥肌が立ちます。
これだけのパワーを人間が持っているんだななんて思うと、それだけで感激します。
キャスト全員の、この芝居を観客の心へ届けようという気持ち、歌声やダンスを通じてそれが伝わります。

ぼくもカメラを通してその気持を残そうと必死でシャッターを切ります。


2時間半、必死でシャッターを切る。それだけのことでマラソンを走ったかのようにクタクタに。

そしてそれが4公演。もうほんと体には疲労がどっかりとたまります。
でも気持ちは撮影前より元気に。キャストのエネルギーを貰ってこの春からどんな面白いことをしてゆこう・・なんていろいろと考えてしまいました。


結婚式も同じですが、ミュージカルの公演も二度と再現できないもの。そう改めて思うと、あの歌、あの踊りのひとつひとつが
かけがえのないものに思います。
それを写真に撮らせてもらえるなんて、やはりこの仕事は最高です!


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Posted by kawata at 21:28Comments(2)写真撮影